■オーナープロフィール
那須様 30代 / 商社勤務
始めたきっかけ:知人からの紹介
購入物件:複数物件所有
所有年数:2年
将来の資産形成を目的に不動産投資を始めるオーナー様の多くは「兼業大家」であることが多く、普段はそれぞれ会社員や公務員、自営業として忙しく働いています。
特に不動産投資をスタートさせたばかりのオーナー様は、投資用物件の購入後も、確定申告など初めて経験するオーナー業務に不安を感じることもあるでしょう。また、運用を開始して数年が経過してからも、身近にオーナー仲間や相談相手がいないことで孤立しやすいのも「兼業大家」の特徴です。
そこでメイクスでは、オーナー様同士のつながりを大切にする仕組み「オーナーズクラブ」を始動しました。すべてのオーナー様にとって実りある資産形成の実現をはじめ、より豊かな人生に欠かせない「人と人とのつながりを生み出す」新しい取り組みです。
そこで今回は「オーナーズクラブ」が切り拓く可能性について、メイクスが手がける物件のオーナーでもある那須様へメイクス コンサルタントセールス本部役員がお話を伺いました。
目次
「私たちは何のために事業活動をしているのだろう?」という疑問
山口:最初にお聞きしたいのですが、那須さんは、なぜメイクスの「オーナーズクラブ」の立ち上げに参画いただいたのですか?
那須:もともと人からの誘いは断らない性格というのもありますが(笑)。メイクスでオーナー向けの新しいコミュニティができるというのを聞いて、精一杯何かご協力できないかなと思ったのが率直な理由ですね。
僕自身、不動産投資を始める前は、普通にサラリーマンだけをやっていましたが、その当時と比べて、オーナーになってからは人の付き合いの幅が広がりました。もし、孤立無援の人たちがいるんだったら「そんなこともないんだよ」ということをお伝えできればと思いました。
山口:ありがとうございます。実はこれは弊社の課題でもあるのですが、お客様は35年ローンを組んで投資物件を購入して長期的に資産形成をするわけですから、そう簡単にはやめられません。
一方の弊社側はというと、運用の途中で担当者が退職したり変更になったりすることがあって、オーナー様にとってはネガティブな体験です。僕自身のお客様でも、別の担当者に変更になってその後も3人、4人と担当者が変わる…。そういうケースを見てきました。
一番新しい担当者に「あのお客様の近況はどうなっている?」と尋ねてみると、「いや最近は連絡を取っていませんね」という答えが返ってきて、お客様とお会いしたこともないという…。そうなると、僕としては「何のために私たちはこの事業活動をしているんだろう?」「結局、物件を売ったら関係性が続かずに終わってしまっている…」と結構考えさせられるわけです。
「オーナーズクラブ」の立ち上げにはそうした経験が背景にあって、「簡単には投資活動をやめられないお客様と、より本当に真剣に、密なつながりをつくって、一緒により良くなるような活動をしたい」と考えたからです。つながりが強くなることによって、お客様がもっと安心して投資をしてくれるのではないかということ。そしてその結果、社員もより良い仕事ができるのではないかと考えています。
みんな境遇は一緒?孤立無援の不動産オーナー
山口:不動産投資をしていると、孤立無援のオーナー様がいらっしゃるそうですね?
那須:孤立無援になる人はいますね。みんな同じ境遇かもしれません。
物件を買った後、最初の1年ぐらいは「そろそろ確定申告の準備が必要です」とか「確定申告の書類作成は大丈夫ですか?」といったコミュニケーションのキャッチボールが不動産会社とあります。でも2年目、3年目以降になったら、ほとんどないというか、何もない…。あとは「良い物件が出ましたがどうですか?」という営業トークばかりというのが多くて…。
僕の場合は、ゴルフコンペやイベントに参加してオーナー同士で食事をする機会もあって。そこに営業の人が来てくれて、不動産の話はしないけれど、つながりは途切れずにあるという状態ですね。僕が知っているメイクスと、他の不動産会社の違いはあるとは思いますが。
山口:「みんな境遇が一緒」というのが心に刺さりますね。孤立無援というのは、多くのオーナー様が共感する状況なんですね。
那須:僕自身も1件買った後、何か担当の方と密なコミュニケーションがあったかというと、あんまり記憶がなくて…。大きなイベントというと確定申告で「期限までには準備をしておいてね」という連絡はありました。それ以外に、次の買い増しのオファーをいただいたりしていたので、何もなかったというわけではないんですけど。
物件の状況も2年間は「安心パック」があるので、買って2年というのは特に不安もなかったですね。入居者がいるかどうかや、どういう方が入居しているのかも、新しいアプリで見られるようになっていますしね。そういう面では、大きな不安を感じるとしたら「入居者がいるかいないか」というのは大きいんだろうなとは思います。
もしも長い期間、入居者がいない状況を想像すると「自分だったらどうするんだろう?」というのは考えてしまいます。結局、自分で何か対処するといっても、やれることが限られますよね。「どういった対処法が1番いいんだろう?」と悩んでいるときに、相談しやすい不動産会社の担当者がいると安心ですよね。
山口:担当者がいなくなってしまうと、だいぶ辛いですね…。
那須:そうですね。お付き合いのある不動産会社の担当の方が退職されると、やっぱり残念ですしとても寂しいと思います。でも幸いなことに、僕にはほかにも相談できるオーナーさんもいたので、孤立無援という状況にはならなかったです。
山口:僕も今回、那須さんとこういう話をする機会をいただく中で、 なぜ那須さんがそういう風におっしゃっていただけるかと考えたら、数多くのオーナー様とつながっていることが重要と感じました。
那須:そうです。それは大きいと思います。
山口:メイクスの物件を購入いただいたけれど、メイクスのほかのオーナー様との直接の接点はなくて、物件管理をするメイクスプラスの人たちは知っているがメールでのやりとりが中心で会ったことはない。そういう状態では、やっぱりメインの担当者への依存度が高くなるのは当然ですが、その担当者が退職したり変更になったりしてしまうと、不安感も大きいですよね。
那須:はい。当時はそうでしたね。
山口:オーナー様がいきなり大海原に放たれて、孤立無援の状態がつくられてしまう。これは私たちの課題です。やむを得ず自ら知識をつけられるオーナー様もいらっしゃるとは思いますが、多くの皆さんは忙しく働いているので、そこまでの時間を確保できないでしょう。
だから投資会社の私たちが、オーナー様同士のつながりを作れるような仕組みをご提供して、そこで情報を惜しみなく提供する。そんなコミュニティが成長すれば、業界を大きく変えるようなうねりも作れると思っているんです。最終的には、オーナー様同士で売買(CtoC)を成立させたりできる。そんな、オーナー様にとって得になるコミュニティであれば、オーナー様の投資満足度も向上します。
僕はメイクスという会社と縁があって、新卒からずっとメイクスで働いています。自分の人生の価値を見出すためにも、自分自身はこの会社とどう関わればいいのかをよく考えるんですが、オーナー様のコミュニティを運営することでメイクスにとってもオーナー様との関係性が深まりますし、メイクスだからこその価値が生み出せるのではないかと思っています。
「まずはやってみよう」のポジティブ性格が人生をプラスに
山口:那須さんは、人に頼まれたことをあまり断らない性格というのをお聞きしたんですが、実は僕も一緒なんですよ…(笑)。
那須:なんとなく似ているなというのは、すごく思ってはいます(笑)。
山口:僕も「断らない」というのは座右の銘になっていまして、それが原動力になることが結構あるんですよね。 那須さんは昔からそうでしたか?
那須:昔からそうだと思いますね。
山口:何かきっかけがあったんですか?
那須:特にきっかけはないですし、親からそうした教育を受けた記憶もないです。
山口:そういう性格なんですね。
那須:そうですね。昔「学級委員長をやってください」と言われたときも、「僕なんかでいいの?」とは思うんですが、引き受けましたね。よほど面倒くさいとか、くじ引きで選んで「那須が当たったからちょっとやってよ」みたいないい加減な場合であれば、ちょっとごねたりはするかもしれないですけど(笑)。やりがいや責任のある仕事で自分を選んでくれるんだったら「まあ、やってみようかな」という気持ちになって、今まで断っていない感じですね。
山口:もともとの性格だったとしても、これまでの体験の中で嫌な思いをしたことがあれば「結局、これって自分がいい人になってるだけで、最後は損するんだ…」と感じて、断るようになると思うんです。でも、断らないことで何かを得たとか、前進したことがあるから引き受けるんでしょうか?
那須:今までに依頼を引き受けて損したこともあるんでしょうけど、それ以上に自分にとってプラスになることが多いから、それがずっと続いている気がしますね。
山口:例えば、今まででプラスになったことって何ですか?
那須:自分が普段いるコミュニティ以外の人と出会うきっかけは、すごく多くなりました。例えば、学生時代にクラスの学級委員を引き受けると、クラス以外の人や違う学年の人がいる集まりにも呼ばれることで、いろんな人と知り合うきっかけが生まれたりしましたね。
今は商社勤務ですが、労働組合の仕事をしていたこともあるんです。これも「やってくれない?」というところからスタートして、何年か執行委員をやった後、「今度は組合専従をやらないか?」と声をかけていただいたんです。
労働組合は会社と対等な組織なので、社長と定期的に情報交換する機会もあります。でも、普通は社長とそんな対話をする機会はないですし、他の同じ商社の労働組合とも交流があって、関わる人の幅がずいぶん広がりましたね。「こういう考えもあるのか」というのが関わる人の数だけいろいろあって、自分にとって刺激になることも多かったですよ。
もちろん大変なこともたくさんありました。ただ「やって良かったな」と今でもすごく思っています。自分の中でマイナスよりもプラスの影響のほうが多いので、安易に断るよりも「まずはやってみよう」と考えていますね。
山口:メイクスがメチャクチャ合うかもしれませんね(笑)。
那須:あ、営業マンとしてですね(笑)。
山口:はい。メイクスには理念を体現するための行動指針という「7つのバリュー」があるんですが、「いいね!からはいじめます」というのを掲げています。
結局、初動が「NO」な人は、最終的にはコミュニケーションが取れなくなって、 提案もしなくなり仕事依頼も来なくなる傾向があるんですね。一見、仕事をコントロールできたり定時で帰れたりはできるんですけど、一方で期待や信頼を失っていくように思います。
逆に「いいね」から始まる人は、肯定的なコミュニケーションにあふれているので、その人の周囲に人が集まったり意見や提案が集まったりして、ポジティブなコミュニケーションの循環になりやすいんです。もちろん、時には「NO」と答えざるを得ない場合もありますけど、そういうときでも「今は事情があってNOだけど、次のこのタイミングでこういう形ならどうでしょうか?」という前向きな提案もセットになっていると、ポジティブなコミュニケーションになりますよね。
僕は、人間としての成長や、人と人との信頼関係を築くために、より豊かな人生を生きるために「断らない」。これがとても重要だと思っています。那須さんもその結果、いい経験をたくさんされているわけですからね。
那須:そうですね。
山口:不動産投資も断ることができるけど、でも担当者からの提案に対して、まずは「やってみよう」「チャレンジしてみよう」っていう、そういうマインドが那須さんの中で強くあるんですね?不安やリスクもあると思うんですけど、那須さんが踏み込む選択をしていただいた結果、今がある。
那須:そうですね。今回の「オーナーズクラブ」も同じ気持ちです。今、これを読んでくれている人に伝えたいんです。
物件を持っているオーナーには共通点があって、同じように「空室になったらどうしよう…」っていう抜けられない悩みをもっていると思うんです。その中で、例えば「こういう時ってどうすればいいの?」という不安や疑問が出たときに、コミュニティがあれば相談しやすいですよね。
何でも自分から営業担当者に聞ける人はいいですけど、同じ立場のいろんなオーナーに聞いてみたいとか、そもそも営業担当者には言いづらいという性格の人もいますしね。そういうコミュニティが、オーナーの皆さんにとっての「担保」のような存在になるのはいいんだろうなと思っています。
山口:やっぱり「言えない人たち」「言わない人たち」っていますよね。僕も仕事では部下や仲間たちにフィードバックするんですが、仕事以外では一切言わないんです。メルカリで買ったポロシャツがレディースで送られてきても、言わない(笑)。どんなことが起きても、仕事以外だとほぼ言わないです。
那須:あ、そういう意味でも結構、僕も山口さんに似てますね。でも、メルカリでレディースが送られてきたら、さすがに「おい!」とは言いますけど(笑)。例えば、注文したラーメンに髪の毛が入っていたとして文句を言うかというと、「別に髪の毛ぐらい、いっか」という感じで、あんまり言わないほうかもしれないですね。
山口:やっぱりメチャメチャ似ているかもしれないですね(笑)。那須さんと僕は多分そういう性格なんですよ。だから、言わない人たちやチャレンジしない人たちに対して声を荒らげているわけじゃなくて、仕事や不動産投資では「断らない」ことで多くのプラスがあったこと、人脈や体験がポジティブに広がってきたこと。そんな能力開発がされてきたことを皆さんにもお伝えしたいわけです。
会社員として社外での人脈が広がるメリット
山口:那須さんは商社勤務でいらっしゃいますが、今、何年目ですか?
那須:2010年に入社したので14年目です。
山口:僕は2005年入社18年目ですがお互い長いですね。ずっと同じ会社にいて那須さんは転職しようと思ったことはないですか?
那須:思ったことがありますし、実際に転職活動をしたこともあるんです。当時の上司が厳しい方で…。朝、出社したら、とりあえず「昨日のメール、何なんだよ」とか、いっぱい言われるタイプの上司でした。
山口:いやいや、嫌ですね。
那須:僕自身は一晩寝たら忘れる性格ではあるんですけど、結構メンタル的にまいっていたんでしょうね。当時は大阪勤務でしたが「しんどいな」「1回地元に帰りたいな」と思ってました。
転職先はメーカー系を中心に探していたんですけど、心のどこかに「上司が嫌だから、今、逃げで転職活動してるな」と感じながらの転職活動でした。会社自体はすごく良い会社だし、お給料も低いわけでもなく満足はしていたんです。
「できれば今の環境で働きたい」という思いも捨てきれず少し冷静に考えたら、数年で全国転勤がある会社なので「もうちょっと我慢したら、上司が僕よりも先に転勤になるんじゃないか?」と思うようにもなって、結構、気が楽になりました。それから、逃げの転職ではなくて「この会社で思いっきりやった」というぐらい何かしてからじゃないと、次の会社でも活かせないんじゃないかなという気持ちも生まれて、結局、転職するのはやめました。「もう1回、頑張ろうかな」と。
山口:その前後では仕事への取り組みは何か変わりましたか?
那須:仕事をバリバリするようになったかと言うと、そんなに変わらないというか、もともと熱量的には仕事で手を抜くタイプではないので、仕事への姿勢自体は変わらなかったですね。でも、上司との接し方が変わったと思います。以前と同じように上司から怒られるんですけど、「そんなに真に受ける必要はないな」っていう風になりましたね。右から左に受け流すじゃないですけど(笑)。
山口:僕もそういうときがありました(笑)。
那須:メイクスの皆さんは、先ほどのバリューをちゃんと覚えてらっしゃるんですか?
山口:覚えていると思います。いくつか社内ミーティングをやっていますが「バリューミーティング」というのを隔週でやっています。例えば、今日は「提案します」をテーマに、1週間で印象に残ったエピソード、バリューを通してうまくいったことを発表してディスカッションするミーティングです。これはずっと続けていますね。
那須:うちの会社では「何だろう?」ってパッとは出てこないですね。社訓みたいなのも思い出せないです。「あれ、なんだっけな?」って(笑)。
山口:那須さんの会社では、そういうコミュニケーションはあまり取らないんですね。
那須:そうですね。社内のイントラネットを開くと社長の顔写真と一緒にビジョンのようなものが書いてある。でもそれが本当に仕事の「キモ」なのかっていうのは分からない。入社14年目でもそうなので…。
部署ごとに週1回のミーティングはありますけど、「この業務をやってね」「いつ締め切りだよ」「目標管理の記入があるから対応しておいてね」「システムが変わる説明会があるよ」とか、業務事項の連絡ですね。
あるとすれば半年に1回ぐらい「チャレンジデイズ」という「自分のことを伝えましょう」というミーティングがあります。半ば強制的に「何々さん先週は何か面白いことありました?」とか「個人的なことについて喋ってください」と順番に聞かれて、「子供と遊びに行きました」とかプライベートなお話もするみたいな感じですね。
山口:なるほど。そういうミーティングはあるんですね。
那須:あとは会社が「コミュニケーション費用」といってお金を出すんですけど、「みんなで懇親を深めてください」という目的で、半年に1回、部署のみんなで食事に行ったりするぐらいですね。僕の場合はそれ以外のときでも、会社の人から「ご飯に行きましょう」って言われたら行きますし、自分から「いついつご飯食べに行こうよ」と誘ったりはします。
でも、前に比べると、社外の人と会う比率のほうが高くなっている気はしますね。会社の人と遊ぶよりも、社外の人と遊んだりご飯を食べに行ったりしたほうがためになるというか、面白いことがいっぱいあるなと思っていて、社外のつながりのほうにたくさん触れている気がします。
山口:「社内の人よりも、社外の人とのウエイトが大きくなっている」というのは那須さんにとって良い影響を与えているんですか?
那須:やっぱり、交流する人の幅がすごく広がったことは、僕にとってはプラスです。会社の後輩と喋ったりしていると、「那須さん、最近なんかよくいろんなところでご飯を食べてますよね」という話題になって、「どういう人と会ってるんですか?」「なんでそういうお店に行けるんですか?」「どうやったらそういう業種の人と会えるんですか?」とか、いろいろ質問されます(笑)。
山口:確かに、そういう後輩からしたら、那須さんの人のつながりって良い意味で異常ですよね(笑)。
那須:そうです。メイクスの人との出会いがなければ、僕は今ここにいて、インタビューを受けてないですし。今週月曜日に、パイロットやドクターとご飯をご一緒する機会もなかったですしね。スーパーカーに乗っている営業マンとも出会うこともなかったんだろうなと思うと、巡り合わせというのはすごいなと思います。
山口:そうですよね。
那須:社内の人との関係性だけでは、コミュニティに属しているっていうのは薄くなりがちです。やっぱり外に出て、いろんな人と接した結果、 そういうつながりができたんだと思います。後輩とかによく言うのは「社内の人と仲良くするのが1番いいけど、全然知らない業界の人とかと出会う機会は、大人になればなるほど、どんどん狭くなってくるよ」「1歩を踏み出すってすごく大変だけど、面白いよ」ということですね。
山口:本当にそれこそコミュニティの力ですよね。
那須:だから不動産投資についても、「なんか、うさんくさくないんですか?」という人もたくさんいると思うんですけど。でもそれって、結局やってみないと分からないことですよね。もちろん35年ローンを組んでとかのリスクはありますが。
だけど、不動産投資の話をその道のプロや経験者にも聞かないで「ネットで調べた」「YouTubeで観た」というだけで終わってしまっていると「それはやっぱり、よく分かんないことだよね」っていうことになると思います。「不動産会社は良いことばっかり言うんじゃないんの?」という質問もありますけど、僕の場合は疑問や不安を解決するまで営業担当者や知り合いのオーナーにも聞いて、リスクも洗い出していくというのをやりましたね。
その結果、「結局リスクって、ある程度この段階で潰せるんだな」っていうのも知りました。空室リスクにならないためにも「こういう手を打つことができます」とか。空室になった場合も「家賃保証プランだってあるし」とか。投資なのでリスクが完全にないわけではないけど、「ある程度、対策をしてコントロールはできるよね」っていうことが分かりました。
山口:それはひとつの「投資体験」ですね。そういう話題も「オーナーズクラブ」のオーナー様同士で話し合えるような、そういう「投資体験」を提供できるコミュニティを、那須さんや他のオーナー様と一緒につくっていきたいと思っているんです。
オーナー同士の交流が実現する新しい投資の未来
那須:例えば物件を持っていても、35年以上、未来永劫持つという人もいますけど、どこかしらで売却タイミングがあるわけじゃないですか。じゃあ「それっていつなの?」といっても別に決まった答えがあるわけじゃないですよね。ただ、「5年以内に売っちゃうと税率が高いよ」とか、そういう話はあるので「売却は5年以降のほうがいいんだろうな」とか考えるわけです。
「オーナーズクラブ」があってそれこそオーナー歴10年の人がいれば、「今後、どうする予定なんですか?」とリアルな声を聞くことができます。自分はまだ物件を購入して1年目、2年目。ただ、その人はもう8年も先に進んでいて、物件の経年劣化も経験し始めているわけじゃないですか。最初の入居者も違う人に入れ替わってるでしょうから「入居者の更新のときはどうしたんですか?」「設備が不具合を起こしたときってどうしたんですか?」とか、結構、聞きたいことはいっぱいあるなと思います。
今、僕がお会いしている人たちの中に長いオーナー歴のある人はいないんです。まだそこに到達していなくて、未来のリアルな話をする機会がないので。例えば10年という節目を迎えているようなオーナーの方々の話を聞いてみたいと思いますよね。物件を売却したという人の話も直接聞いてみたいですし。
そういう意味で、僕自身もそういう人に巡り合えるきっかけが「オーナーズクラブ」であれば、ぜひお手伝いしたいです。
山口:それは面白いですね。そうしたオーナー様がたくさんいらっしゃいますし、オーナー様同士でコミュニケーションが取れたら、ご自身の未来もイメージしやすくなりますよね。
那須:そうですね。そういう人たちって孤独な期間が長かったと思うので「そういう集まりは今さらいいよ」と思う人が多い気もします。だから独力だけで接点を持つのは難しくて、メイクスにも頼らないといけないんだろうなと思っています。
山口:このコミュニティはオーナー様たちと私たちが協力して初めて実現できることです。オーナー様個人が、いきなり「自分の投資体験をシェアしたいです」と、メイクスに来るわけではないですものね。一方で、オーナー様が個人で売却経験や10年以上投資経験のあるほかの人にアクセスしようと思っても難しいじゃないですか。
那須:だいぶクローズドですものね。
山口:例えば、那須さんの所有されている物件があって「5年運用してみてこういう体験をした」「こういう体験の中でこういう成果があった」という情報をオーナー様同士で共有する機能が今までありませんでした。メイクスの「オーナーズクラブ」に参画いただければ、オーナー様同士のそうした情報共有が可能になります。
コミュニティをつくる意味として、単に人が集まって人脈形成ができるということもあるんですけど、僕は「結束することで投資の成功確率を上げられる」と本当に思っています。例えばですけど、那須さんの持っている物件で、他のオーナー様と全員で結束したら1棟で売却するってこともできるんですよ。でも普通は他のオーナー様の連絡先を知っているわけではないので「オーナーズクラブ」がなければ連絡は取れないですよね。
那須:なるほど。その物件のオーナー同士で集まって何かをやるっていうのは意義があるかもしれないです。「今この時点で売ってみませんか?」という呼びかけもできますよね。1戸単位ではなくて1棟丸ごと売ったほうがやっぱり利率は高いでしょうし。「みんなでちょっとシミュレーションしてみましょうよ」という検討も一緒にできますものね。
山口:ネガティブな課題が出てきたとしても、解消方法や改善策を話し合うこともできます。もしも今利益が出ないのであれば「何年後であれば出るのか?」といった計画を考えるきっかけにもなると思います。
メイクスのお客様以外のお客様でも、孤立無援のオーナー様がいるかもしれなくて、皆さん同じ境遇かもしれません。それを解消するために、すべてのオーナー様を巻き込んで、全員で成功するという環境をつくっていきたいんです。
那須:そういうコミュニティがあれば、すごいことですよね。僕自身も経験したことをお話できますし、他の人に聞いてみたいこともたくさんありますし。例えば、「確定申告しなかったらどうなるのか?」とか「あのとき、これをやっておけば良かったな」とか、 共通の話題もいろいろあるはずです。
確定申告の時期になったら「やってくれるところを紹介するよ」「いつぐらいから準備したほうがいいよ」「意外とこの方法なら自分でやってもそんなに時間がかからなかった」とか、「5戸も持ってるなら結構めんどくさいから、やっぱりお願いしたほうがいいよ」とか。こういう、それぞれの気づきって誰かのためになる情報もたくさんあると思います。
山口:すごくいいじゃないですか。そういうのをメイクスがバックアップして、例えば、那須さんがこういう企画をするので「オーナーの皆さん来ませんか?」という会を開催するのも良さそうですね。もちろんメイクス主催でも同じようなことはできますが、「オーナーズクラブ」として、実際のオーナー様のリアルなメッセージ発信があることが重要ですね。
那須:いいですね。
山口:誰でも中心になれる、本気になれるというコミュニティです。参加者同士で問いかけもできて、それが趣味でも、不動産投資のことでもいいですし。私たちの事業が「心と体の健康寿命100歳に貢献する」という理念、これを体現する意味でも価値のある取り組みです。
結果として、そういったお客様と密なお付き合いのできる会社であることが醸成されて、今以上に社員も誇りを持って働けるメイクスへとアップデートされていくと思っています。ぜひ一緒につくっていきましょう。
那須:ビジョンを持てる人ってやっぱりすごいと思うんです。そこに至るまでにすごく考え込むと思うんですけど、「こうしたい」「ああしたい」と思っても、それを言葉にして発信していくことはとても大切ですね。10年後、このインタビューを読んで「10年前にはこんなことを言ってたけど、今はこういう風にランクアップして変わったぞ」と言えるようにしたいです。僕も今日お話をしていて、そういうビジョンを人に言えるように目標を立てて実現していきたいと思いました。
山口:今日は貴重なお話をありがとうございました。