投資だけでなく人生を変えるメンターが見つかるコミュニティに|O氏インタビュー 

最終更新日:2024.04.12 (公開:2024.03.29)

写真:左から山口、O氏、德武、小林

不動産オーナー様の中には、「ブラックボックス化」した業界の不透明さを警戒したり、不動産会社とのやりとりに不信感を抱いたりした経験がある方もいらっしゃることでしょう。孤立した中で生じる情報格差もあいまって、不安やストレスを抱えたままでは、本来の目的である人生を豊かにする資産形成もままなりません。 

 そこでメイクスでは、オーナー様と共創し、一緒に成功を分かち合うためのコミュニティ「オーナーズクラブ」の立ち上げを進めています。  

 今回は、オーナーズクラブの立ち上げにご協力をいただいているO氏へ、ご自身の不動産投資のご経験をはじめ、コミュニティが果たす役割などについて、メイクス コンサルタントセールス本部役員の山口がお話を伺いました。 

「結局、売り逃げなんだ…」不動産業界に抱いた疑念 

山口:最初にお聞きしたいのが「なぜOさんがメイクスと積極的に関わっていただけているのか?」ということです。GoogleというグローバルなIT企業で働いていて、年収も高く、昔から不動産投資をしていらっしゃる。メイクス営業担当の小林に依存しなくても、おそらく成功できる。そういう人が、なぜなんでしょうか? 

O氏:7、8年前にメイクスとお付き合いを始めた頃は、30社、40社といろんな不動産会社の話を聞いていた時期でした。全部の会社から買ったわけではないんですけど「売り逃げ」の業者が多かったです。 

自分も営業なので、話を聞いていてもその営業マンの態度で分かるわけですよ。「やっぱりちょっと、うさん臭い業界だな」っていう先入観がめちゃめちゃありました。だから、そういう目で、小林くん(担当営業)にも結構冷たい対応をしていたんですよね。 

最初は「あんまり話を聞きたくないな」「売りこまれるんじゃないか」と思って、警戒して距離を置いてました。でも、これまで会った営業マンにいろんなタイプがいましたけど、小林くんは全然違ったんですよ。ほかの営業マンとは違う関係性の作り方をしているんだな、というのが徐々に分かってきたんです。 

急激に仲良くなったのが、メイクスの大阪支店立ち上げのときに小林くんが大阪に来てからです。これから新しい場所でビジネスを立ち上げる、その難しさって業界が変われど一緒だと思うんですけど。ただ単に「不動産会社とお客さん」という関係性じゃなくて、自分の知見もアドバイスとして活かせる状況だったんですよね。それで、よくお会いしたときに話すようになっていったんです。 

「今、現状でこういうことが悩みです」という話を聞いてると、ますますメイクスのことがよく分かってきて、「ほかの会社と考え方が全然違うんだな」「本当に真面目に良い会社にしようとしているな」と感じました。 

ただ、営業マンはそう言ってるけど、経営層も同じなのかどうかは疑心暗鬼で「本当に変わるの?この会社」とも思ってたんです。それで「役員に会いたい!」とずっとお願いしていて、その後、山口さんとお会いする機会を設けてもらいました。 

山口さんと会って話してみると「本当に熱い会社なんだな」っていうのが分かったんですね。じゃあ僕も、飲みの場での与太話ではなく、ビジネスマンのプロとして持ってる知見をメイクスさんに見せましょうと思って今のようにかかわらせてもらっている感じですね。 

山口:当時、数十社の不動産会社に会っていたのは、どんな目的だったんですか? 

O氏:最初は「自分が買った業者は失敗したな…」と思ったのがきっかけで、いろんな業者のいろんな言い分を聞いて「裏」を取るために情報収集をしていた感じですね。 

山口:1件目を購入した会社は、どんなところが失敗と思ったんですか? 

O氏:結果としては10年寝かせて売却して、まったく損はせず逆に得をして「不動産投資って良いんだな」っていうのは確信になったんですけど。その会社の場合は、売った後のコンタクトがない、営業もすぐに辞めちゃう…。「どうなってるの、この会社?」と感じました。入居者さんの退去時の清掃費用のコミュニケーション不足がその象徴でした。 

オーナーの中には「一切設備を変えたくない」という人もいるかもしれないけど、僕は事前に、物件がどういう状況でどういう改修が必要で、ここまでお金をかけるんだったら家賃をこのくらいに上げられるかもしれない。そういう会話をしながら最終判断をしたかったのに「通常はこのくらいの対応で、いつも使っている業者をいれてクロスを張り替えておきました」っていう事後報告だったんです。 

実はメイクスでも似たようなことが1回あったんですけど、やっぱりそういう対応一つでオーナーは不安になるんですよね。決まった業者に出してるっていうけど「裏でキックバックとってるんじゃないか?」とかの疑念も生じるわけですよ。 

メイクスの場合は営業が定期的に連絡をとってくれるので、会話はできて、疑念は払拭できるんですけど。そのときの会社は10年間ほぼコミュニケーションがない状態だったので、疑念ばっかり溜まるわけですよね。でも、せっかくそこで買ったんだから僕としても「良い関係性を作りたい!」と思ってるんです。その受け口がない会社だったので「不動産業界ってこういう感じなんだ」「結局、売り逃げなんだ」と思ってました。 

山口:言っても響かない、言っても受け止めてくれない、ってことですね。 

O氏:そうですね。いろんな不動産会社から話を聞いてみても「いや、うちは賃貸管理フォローします」とか言われるんですけど「やっぱり不動産業界は怪しいな」という思いは変わりませんでした。そういう意味では、メイクスほど営業がお客様をフォローすることを大切にしている会社って、ほかにはないと思ってます。 

そういう業界の裏側が分かってきたら、なおさら良い志で頑張ろうとしている会社に対して「不動産業界ってなんかブラックだよね。怪しいよね。売り逃げだよね」みたいなステレオタイプのイメージで語られて、営業が苦労しているのを見ていられなくなって…。「いや、この会社は違うんだよって僕の口からも言いたい!」と思ったところから今のようなお付き合いが始まったんだと思います。 

山口:ちなみに弊社以外に「いいな」と思う会社は1社もなかったんですか? 

O氏:2、3人は優秀な営業がいて、物件は買っていないけど連絡をとりあって情報交換をしたり、飲みに行ったりしている関係性が続いている人はいますね。 

山口:その人たちは、今も不動産業界で働いてるんですか? 

O氏:やってますね。1人は新年早々に「3月に会社を辞めます。独立します」と連絡が来て、何をやるのか聞いたら中古物件の転売から始めると言ってました。それまでは結構ブラックな会社にいて、営業スタイルとしてはブラックなんですよ。 

会社から負わされている自分の数字があって「達成したいからどうしてもここに申し込みたい」というときに、数字作りたいので協力してくれっていう相談がきたりして。「そういうことはやめろ」「業界に染まらずにまっとうな商売の仕方をやりなさい」と話したこともありました。そういうことをやっていると、異業種に転職したときもそのやり方が出ちゃって、ビジネスマンとして再生できなくなってしまうと思うんですよね。 

でも、お客さんからそんな説教されることなんてあんまりないじゃないですか。物件のやりとりで怒られることはあっても「ビジネスマンとしての在り方を初めて怒られた」みたいな。そんなやりとりもする関係性でした。 

山口:僕としては仕事に対して「なにがなんでも達成したい」という意欲があって、意欲の方向性さえ正しい方向づけができれば、そういう人は良い仲間になってくれるんじゃないかなって思ってるんです。 

O氏:結果、指向性って大切ですもんね。 

山口:大切です。それがないとアドバイスをしても成長しない部分はあるので。 

O氏:日本の会社って、もちろん会社の理念をちゃんと作ってやっていますけど、コンプライアンスもうるさくなっているので「社員としてどう倫理的に振舞うべきか」みたいな外部の講習を受けさせたりしてお金をかけていますよね。でも、本当の意味で現場の生々しいビジネスプロセスの中で、きちんとみんなに浸透しているのかっていうと、そうじゃない人も結構います。それを徹底させるのってめちゃめちゃ難しいですよね。 

ただ、最低限「それは誰が見てもあかんでしょ」っていうのを口酸っぱく言っていかないといけません。その上でどう数字を上げるのか、どこでクリエイティビティーを発揮すればいいのか。みんなそこで悩んでいて「じゃあ、どうしたらいいのか?」、そういう自分が持っている知見をメイクスにも提供できたらいいな、という気持ちでいます。 

より良い社会を後世につなぐバトンリレー 

山口:もともとOさんはそういう性格なんですか?例えば、メイクスみたいな熱い会社があったときにほっとけなくなる、みたいな。 

O氏:もともとではないです。ドライなビジネスマンだと思います。 

山口: 幼少期から、ずっとそうですか? 

O氏:山形県の田舎の生まれでそこで幼少期を過ごしました。その後、東京へ出て一番思ったのは「なめられたくない」みたいな感じでしたね。田舎から出てきて、なまりもすぐ抜けないし、小林君と同じで実家があまり裕福でもなくて…。だから気を張って生きてたんですよね。 

だから、もともと世話焼きかっていうと世話焼きのつもりはなかったんですけど。大学に入って就職先どこにするかを考えたときに、最初は先生になろうかなって思ってたんです。教員養成課程をとって母校へ教育実習にも行きました。 

山口:教員免許を持ってるんですか? 

O氏:いえ、教育実習をした上で「先生は無理だなぁ」と思って試験は受けていなくて。でも、「出藍の誉れ(しゅつらんのほまれ)」という言葉が好きで、自分のノウハウを提供して、自分の部下が自分よりも優秀な人間になったらそれ以上の喜びはない、と思っています。悩んでいる人がいると、自分よりもっと上にいくためには「~したら~になるよ」とサポートしたくなる感じです。 

自分がこういう苦労をしてこういう経緯でこのポジションについた、というドロドロした面ってちょっと恥ずかしい部分もあるので、みんな言いたがらないじゃないですか。僕はそれをけっこう開けっぴろげに話すタイプなので面白がってくれるんですよね。きれいな話ばっかり聞いてると「なんか腹落ちしないな」と思う人が多いようなので。 

山口:人の能力開発とか、人の可能性を最大化することに関心がおありで、そうなったんでしょうか?それとも東京へ出てきたときは気を張っていて、それがなにかをきっかけに変わったのか。僕もマネジメントする上で、人の能力開発って非常に興味が強いんですよね。 

僕は大卒でこの会社に入って、まさにお客様にいろいろなフィードバックをいただく中で能力開発されたという過去があるんです。Oさんの場合には、どんなことがあったんでしょうか? 

O氏:気を張って成り上がろうと、もがいているわけじゃないですか。もともとの資質なんてあんまりないんですよね。けど、人間ってなんのために生きているのかっていうと、1つはより良い社会を後世につなぐバトンリレーみたいな位置にいると思うんです。だとしたら、自分よりも長く生きる人たちに、自分が生きた中で得たノウハウは全部提供して、同じような失敗をしないでもっとより良い社会生活を営むのに役立つようにしたい、という考え方をしています。 

それは子供ができてからそういうふうに思うようになったんです。自分がより良い生活をするために人生で成功するためにどうしたらいいのかって、身近にロールモデルがいませんでした。実家に帰ったら周りは農家のおじさんばっかりで、組織で働いている人はいない。その人の感覚値で生きていて体験的に学習している人もいないので「それはこういうことだよ」って言ってくれる人もいませんでした。 

大学時代や20代前半でそういうメンターがいたら、もっと成功できていたかもしれないと今は思うんですよ。30代になってからは、尊敬できる上司だったり同僚だったりができて、そういう人の良いところを吸収しようみたいな感じで、スポンジ状態でした。 

山口:東京都心と地方都市で比べると、地方都市にそういうメンター的な役割を担える人ってすごく少ないですね。 

O氏:いるんでしょうけど、出会わなかったっていう感じですかね。 

山口:今もOさんにとってのメンターはいらっしゃるんですか? 

O氏:いますね何人か。 

山口:以前、弊社の社外取締役の方が、1982年にジョンソンエンドジョンソンの社長になられて8期社長だった人です。一昨年お亡くなりになったんですが、アタラシさんが「人生成功の3要素」と仰っていて「1に座学、2にメンター、3に修羅場」と教えてくれたんです。 

人生成功の要素として「20%は良いメンターと出会えるかどうか」という話をしてまして、座学は10%、最終的には修羅場が70%。メンターと出会うって、そこまで人生成功に深くかかわるんだと思ったことがあります。 

ちなみに、Oさんのメンターはどういった方なんですか? 

O氏:前職の上司とかですかね。 

山口:それは働く環境の中にいらっしゃったんですね。 

O氏:あとはお客さんの中に、かわいがっていただいた社長さんがいて、その方にはずいぶん教えてもらいましたね。いろいろあって今も自分で会社をやっていて、めちゃめちゃ面白い話を聞けましたね。 

山口:僕も上司に巡り合ったという経験よりは、お客様と出会って方向性を示されたっていう経験がすごく多くてですね。営業としての在り方とか会社としての姿勢、気のゆるみ、そういうのをストレートにフィードバックをいただきました。 

申し訳ない気持ちとか、悔しい気持ちとか、変わりたい気持ちとか、いろんな感情が湧きましたが、今まで変えられていなかったことに改めて気づいたりして。そういうときにこそ「変わらなきゃいけない、変わろう」という方向性が示されて、まさにメンターとしてのかかわり方をしてくださっているんだなって思っています。 

僕たちの仕事は、そういう出会いの中で仕事をしていくものなので、営業マンにメンタリティーがあれば、良いメンターにもたくさん出会えるんじゃないかと感じました。 

コミュニケーションとWin-Winのエコシステム 

山口:一つお聞きしたいのは小林との出会いのとき、どんなコミュニケーションがあって距離が近づいていったのか?というところです。 

なぜ聞きたいのかといえば、この記事をご覧になるお客様の中で、メイクスに対して希望を失っていたり、期待を失っている人は少なからずいらっしゃると思っています。僕としては、そういうお客様にもう一度、投資の方向性を示すための情報提供をしたり、透明性を高くしたり、コミュニティに入ってもらって、少しでも投資の成功率を高めたいと思ってるんですよね。 

O氏:それでいうと、ワンルームマンション投資業界の抱える問題って、情報提供不足なんですよね。投資家への情報提供不足。これって、コミュニケーションだと思うんですよね。 

僕は最初に買った業者に不信感を抱いたことも、これに尽きるんです。ちゃんとコンタクトをしてくれていたら、もしかしたら小林君みたいな関係性になっていたかもしれません。面倒くさがらずに数カ月に1回は会って話をして、そこで最新の動向をやりとりしたりすることで、コミュニケーションが深まるわけですよ。 

小林君の場合、自社の物件の話だけではなく、それ以外の話もあって面白かったんです。だから「小林君と会うことに価値があるな」って思い始めたんですね。最初は、喫茶店に誘われるのすら「結構です!」という感じだったんですけど(笑)。 

山口:小林と会ってコミュニケーションとること自体に価値があると感じられたと。 

O氏:じゃないと会わないですよね。最初は僕のほうがガードをしていて疑心暗鬼に構えていたので、一切物件の話はしなかった。でも、小林君がめちゃめちゃ弁が立つのかっていわれると、そうじゃないんです。 

本当に世間話で、ただ不動産営業だからこそ持っている業界にまつわるいろいろな話や、不動産に限らず投資の情報。自分の知らないことをいっぱい知っていると感じて面白かったですね。小林君のキャラもあって、だんだんと楽しくなってきたんです。 

山口:そういうところなんですね。確かにそういう営業はあまりいないですよね。 

O氏:小林君と仲良くなって、メイクスといろいろやってみたいなと思ったきっかけの根底にあったのが、Googleのビジネスモデルなんです。Google自体がモノを売っている会社ではなくて「自社のテクノロジーを使ってお客さんにも儲けてもらおう」っていうWin-Winな関係性のエコシステムというビジネスモデルなんですよ。 

メイクスは、売ったお客さんとの長い関係性を通じて次の商売のオポチュニティ(機会や好機)をつくってもらう。買ってもらったお客さんには確実に資産形成に役立ててもらう。それってGoogleのエコシステムの考え方と近いなって思ったんですよね。 

ほかの大手不動産会社もいろいろ調べましたけど、そういうエコシステムをきちんとつくろうとしている不動産会社は少なくて、全部「自分、自分」で自社のデベロッパー業務重視なんですよね。企画・開発をして、物件を建てて、売り切っておしまい。そんな業界全体が胡散臭いですよね、自分では責任を持たない。誰かに投資させて最後にババをつかんだ人が損をする、みたいな。そういう世界が不動産業界や建設業界全体にあるように思ってますね。 

だから、メイクスの「お客さんとエコシステムをきちんと作ろうとしているスタンス」ってめちゃめちゃいいですよね。透明化すること、情報提供を明確にするっていうことが、メイクスの強みになるんじゃないかなと思います。 

そういう話も小林君とするようになって、またそれについて聞く耳を持つ会社なので、だったら「僕が持っているノウハウを提供しましょう」という気持ちになったんですね。 

山口:ありがとうございます。きっかけがすごくよく分かりました。僕としてはお客様にいろんなメッセージをいただいてここまで来たっていう体験もあるので、Oさんとこういうタイミングで出会えたっていうことが、ものすごく価値があると思っています。 

「メイクスにおけるプロセスエコノミー(アウトプットを生み出す過程にも価値があり、利益を生み出すという考え方)とはなにか?」ということをこれから形にしていきたいです。 

それ以外にも僕たちがお客様に提供できる価値があるとしたら、どんなことがあると思いますか? 

O氏:やっぱり透明性じゃないですかね。例えば車業界でいえば、新車は定価いくらと決まっていて、販売店の利益も値引き額もディーラーによってほぼ何割かっていうのが見えていますよね。中古車の場合でもオークションサイトを見れば価格相場が明らかです。 

それと比べて不動産業界は、全く相場観が分からない状況だと思うんですよ。それは、立地に依存する要素、建物のグレードに依存する要素、広さに依存する要素とか、要素がいろいろあって比較しにくいのでブラックボックス化しやすくて分からない状況になっていますと。でも、それをあえて「うちは何%取れれば良いから」と、売却するとき販売するときにハッキリと明示する会社になったら、これはすごいことになると思うんですよ。 

「このくらいはないと会社も運営できないし、投資の回収もできないので、ここまでは確実に取らせていただきます」と言えるってことは、胡散臭いことはなにもないんですと自信をもって言えるようになりますよ。 

極論ですけど、どこまで出せるか出せないかはプロのさじ加減で判断していただければいいと思うんですけど、世の中を変えるっていう意味でいうと、そのくらいのことをしないと変わらない。 

山口:相当オープンですよね。 

O氏:例えば、Amazonが「マーケットプレイスに出店しているところからは30万円をとっています」っていうのはオープンになってるんですよ。ネットが発展したことで「情報強者が勝つ」という図式ってなかなかなくなってきて、全部バレバレなんですよね消費者側に。これまでのように「ブラックボックス化しているから、いくらでも吹っ掛けられる」っていう商売は、もう成り立たない世の中になってきています。 

Googleも同じ考え方です。「良いテクノロジーを開発したら自分でそのテクノロジーを囲い込んで、それを使わざるを得ないようにする」というビジネスモデルが、マイクロソフトやIDMがやってきたビジネスモデルなんですよ。 

今、彼らが成長できなくなっている理由は「これを一度使ってしまうと、もうそこから離れられなくなる、という売り方をしている」と、みんなが分かっちゃってるからなんですね。「そういうのってアンフェアだよね」「もっとオープンに選択肢がある状態、良いモノが出てきたらそっちに途中から変えられる」、そういう世界をIT業界に作りたいという発想でGoogleはオープンなビジネスモデルを採っているんです。 

今、流行のAIだってChatGPTがこれだけ騒がれていますけど、おおもとのテクノロジーはGoogleが2017年に発表したトランスフォーマーっていうテクノロジーをオープンソース化して、それをベースにオープンAIが開発したものなんです。もともとはGoogleの技術なんですよ。 

そのくらいGoogleって自分たちが提供した技術で派生的にエコシステムが広がって市場が大きくなることを許しているんですね。「みんなでハッピーになろうよ」みたいな。そういう発想が、もし不動産業界の中で1社でも出てきたら、革命児みたいな感じでビジネスを盛り上げるような会社になると思うんですよね。 

山口:そうですよね。Oさんの人間性とGoogleの在り方って共通項がありますね。 

O氏:Googleに入ってびっくりしましたもん。「この会社、本当に商売が下手くそだな」って(笑)。本当はもっとユーザーを囲い込んでいくらでも稼げるのに。けど、それをやっちゃったらGoogleのサービスを使ってくれる人がいなくなっちゃうというのが分かっているので、とにかくクリーンであろうという意識が強いんですよ。 

全部をマネすることはないんですけど、ただ世界経済やビジネスのトレンドはそういう方向性に向かっています。不動産業界も、もう少しオープンにして説明責任を果たす頻度を上げて、コミュニケーションをいっぱいとっていくだけで、「違うね」と評価される会社になれるんじゃないかなって思います。 

山口:お話していただいた通り、不動産業界はまだまだ「情報格差」で勝負している業界だとは思います。中古物件を買い叩かれてしまう人、買い叩いたものを不動産業者が多額の利益を乗せて「情報弱者」のお客様に中古マンションとして販売するみたいな。まさに情報弱者に対して強者が利益をとるという構図だと思うので、これがなくなれば消費者メリット・投資家メリットを打ち出せて、最終的には市場は大きくなるかもしれません。 

人生のメンターを見つけられるコミュニティを目指して 

山口:オーナーコミュニティの可能性やご期待についてもお聞きしたいんですが。もともと僕自身がオーナー様同士がつながるようなコミュニティを発想したのは「情報格差」なんですね。オーナー様を孤立させたほうが囲えるという考え方もありますけど、全顧客がもしなにかをきっかけにつながったら、結局、今までやってきたことが全顧客に共有されて情報のコントロールもできなくなります。 

でも実際は、そのほうが投資の成功確率が上がったりオーナー様の満足度が上がったりするんじゃないか。目先では一時的に不都合なことが起きたとしても、将来的には大きな資産になるんじゃないかと考えています。 

O氏:なんの考えもなく、どのお客さんもつなげるのは良くないとは思っています。理想に走りすぎると、ビジネスとしての制御ができなくなるリスクもあるので慎重さも必要です。 

例えば、情報を提供する人は「本当に分かっている人」「正しいことを言える人」でないといけないです。メンター候補になり得るお客さんを育てていって、お客さんの中でつなぐべきお客さんには、そのメンターをまずは紹介するみたいなかたちです。 

どんどんお客さん同士をつなげるっていうのは理想としては良いんですけど、そういう資質がない人にしゃべらせると「メイクスの良さを分かっていない人が分かったふうに語る」ことになってしまうんですよ。そこは諸刃の剣で、きちんとコントロールしたほうが良いと思います。 

山口:ありがとうございます。オーナーコミュニティの中で、まさに立ち上げ時期にはすごく重要な点だと思います。 

それ以外に、Oさんが考えるオーナーコミュニティの可能性ってどういうところにありますか? 

O氏:お客として期待するところでは、僕よりもうまく投資をやっている人の話、失敗した人の話。不動産投資だけでなく、いろいろな蓄財をしている人の話を聞いてみたいです。そういう人って、話が面白いはずなんですよ。 

コミュニティの仕組みで言えば、例えば、お客さんをAクラス、Bクラス、Cクラスとレイヤー別に分けてですね。「あなたは今はCクラスのお客さんですけど、Bクラスになるためにはこういうことをしておいたほうが良いですよ」と、ノウハウを持っているメイクスやオーナーが提供するわけです。投資の次のステップに向けて具体的にどうしたらいいのかをアドバイスする、そんな投資コンサルタントとしての役割が実現するといいなと思います。 

山口:それ面白いですね。これからキャリアを築いていく人たちはクラス分けできますね。そうするとAクラスのお客さんの話は、BクラスやCクラスのお客さんは絶対に聞きたいですね。そういうコンセプトを重視したほうが、不動産を売るだけでなくて、本当にそのお客様の人生を豊かにしていくためのヒントを提供する場になっていきますね。 

O氏:お客さん同士のつながりを通して、お客さんがお客さんの中から「人生のメンターを見つけられる場をメイクスが提供しています」という感じですね。 

山口:かかわる全ての人が、やりがいを感じられるように思いますね。「なんか仕事がつまらなかったけど頑張ってみよう」っていう若手の人がいたり、メンターとしてかかわってくれる人がいたり、そういう場を提供している会社に勤務していることへの誇りにもつながりますね。 

直感的に、それが本当に「心と体の健康寿命100歳作りに貢献する」ための、ものすごい大きなパワーになると思います。投資の面でも実際の実利もありますしね。 

お客様が自分でとりにいく情報量と、我々が投資経験がある人同士をつなげることで提供できる情報量とでは、まったく違うと思います。「本当にこの投資をして良いのか悪いのか」を分かってくれる人が情報提供をしてくれると、そこにはお金では買えない価値が生まれます。それこそ、投資におけるメンターですよね。 

そういう場が作れると良い雰囲気が流れて、その中で形成されるコミュニティってめちゃくちゃ気持ち良いじゃないですか。 

O氏:そうですよね。聞きたい話は投資だけに限らず、キャリア形成だったり家族の話だったり。いろいろ広がりがありますもんね。 

山口:この間、お食事した相手方の娘さんが受験を頑張って、めちゃめちゃ名門に入れたらしいんですよね。僕、娘が0歳なのでめちゃめちゃ聞いちゃいました。名門の学園に入れた親御さんってほぼ会えないので、その親御さんが普段何やっていたかってめちゃめちゃ興味あるんですよね。 

コミュニティが盛り上がっていくと、そういう投資以外の話題でも、メイクスのお客様の中で情報を持っている人、情報を欲しい人をつなげることもできますね。もちろん先ほどOさんが仰っていたように、やみくもにつなげるのではなくきちんと意図をもってつなげることが重要ですが、大きなコミュニティに成長させていくことができると思います。 

O氏:コミュニティに、いろんな分野のメンターがいるのって面白いかもしれないですね。この話ならこの人、その話ならあの人、と分野別にメンターを紹介できる。誰かが「こういうことで悩んでるんだけど…」っていう会話があったときに「だったらこういう人がいます」とコミュニティの中でつながるみたいな。 

山口:僕としては、弊社の利益が上がるという文脈よりも、「オーナー様と共創する」「一緒に成功する」ということを成り立たせるためのオーナーコミュニティを目指しています。オーナー様と一緒に創っていく、つまり共創パートナーとは同じ方向を向いて、利益を分け合える関係を築き上げていきたいです。 

引き続き、Oさんが持っていらっしゃるお知恵を拝借して、本当にいい未来を作っていきたいと思っています。本日はありがとうございました。 

※この記事は2024年1月に実施したインタビュー内容に基づいて作成しています。 

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著者/監修者紹介

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メイクス100年不動産ナビ編集部

メイクス100年不動産ナビ編集部は、不動産投資をはじめ、資産形成についてワクワクしてもらえるようなの情報の提供を目指しています。初心者向けの情報から既にオーナーの方、知見のある方に向けた、不動産投資や資産形成についての疑問を客観的な視点から発信しています。

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