1万円から不動産投資ができる!?少額不動産投資の種類と特徴を解説

最終更新日:2024.09.12 (公開:2024.09.05)

1万円から不動産投資ができる!?少額不動産投資の種類と特徴を解説

不動産投資には、まとまった資金が必要だと考えている人は多いのではないでしょうか?実際には不動産投資にはさまざまな種類があり、少額の1万円から始められる投資もあります。

そこで今回は、不動産クラウドファンディングやREIT(不動産投資信託)といった少額不動産投資の種類や、メリット・デメリットを解説します。

月1万円から可能な不動産投資とは?

月1万円から可能な不動産投資とは?

不動産投資には、マンション一棟投資やアパート一棟投資、戸建てをシェアハウスや民泊として貸し出す投資方法など投資規模の大きなものだけでなく、少額から始められるものもあります。

不動産投資のうち、月1万円からでも投資できる少額不動産投資で代表的な以下の4つについて解説します。

  1. 不動産クラウドファンディング
  2. REIT(不動産投資信託)
  3. 不動産小口化商品
  4. 区分マンションへの投資

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.不動産クラウドファンディング

クラウドファンディングとは、不特定多数の人がインターネットなどを介して、あるプロジェクトに対して資金提供することです。不動産業界に限らず、あらゆる産業や社会活動が対象となっていて、ソーシャルファンディングとも呼ばれます。

そして、不動産クラウドファンディングとは、不動産クラウドファンディング事業者が不特定多数の投資家から資金を募って不動産を購入、運用し、発生した利益(賃貸収入や売却益など)を、資金提供を行った投資家に分配する仕組みです。事業者に資金提供を行うという投資手法であるため、少額から投資が可能です。

不動産クラウドファンディングのうち、融資型や不動産投資型は最低出資額が1万円という案件もあります。事業者が物件選定や運用を行うため、自分自身での不動産運用に不安がある人でも始めやすいのが特徴です。

2.REIT(不動産投資信託)

REIT(不動産投資信託:リート)とは、投資者から株式の要領で資金を集めて不動産投資を行い、発生した利益を投資者に分配する商品です。日本で取り扱われるREITは、J-REIT(ジェイ・リート)と呼ばれます。

取引所に上場しているREITは、上場株式と同じように取引所で投資ができるため、流動性が高い点が特徴です。

また、REITは、マンションやアパートなどの住居向け不動産だけでなく、オフィスやホテル、商業施設、倉庫などといった多様な物件に投資するため、リスク分散ができます。利回りも比較的高く、10%を超えるものもあります。

最低出資額は商品の基準価額によりますが、数万円から数十万円程度の少額資金から投資が可能です。そして、物件選定や運用は不動産運用のプロが行うため、運用の手間がかかりません。

■関連サイト:J-REIT.jp (Jリート) | Jリート(不動産投資信託)の総合情報サイト

REIT(不動産投資信託)

3.不動産小口化商品

不動産小口化商品とは、特定の不動産を1口あたり数万円から百万円程度の小口にして販売し、その不動産の運用によって得られた利益を分配する商品です。

不動産小口化商品には、主に「匿名組合型」と「任意組合型」の2つの種類があります。匿名組合型であれば、1口数万円程度といった少額から投資が可能です。

匿名組合型

匿名組合型の事業主体は不動産事業者です。投資家は匿名契約により小口化物件に投資し、不動産事業者に運用を委託します。不動産事業者は、利益を投資家に分配しますが、投資家自身に不動産の所有権はないため、注意が必要です。

任意組合型

任意組合型の事業主体は出資した複数の投資家です。任意組合型の場合、金銭だけでなく現物出資や労務出資も可能です。複数の投資家で不動産を共同所有し、不動産事業者と共同で運用や管理を行います。

4.区分マンションへの投資

区分マンション投資とは、投資用の分譲マンションの1部屋を購入し、人へ貸し出して賃貸運用する投資方法です。マンション一棟投資に比べて自己資金が少なくても不動産投資を始められます。

また、不動産投資ローンを活用すれば、少ない自己資金でも大きな利益が得られるレバレッジ効果も期待できます。仮に、月15万円の家賃収入を得て、月々のローン返済や経費の合計が16万円になるのであれば、月1万円の負担で投資が可能です。

基本的にはローン契約時に頭金が必要ですが、頭金なしのフルローンもあるので、自己資金なしでも挑戦できる可能性があります。

【関連記事】不動産投資ローンのおすすめポイントとは?借入先の種類や住宅ローンとの違いも解説

1万円から可能な不動産投資のメリット

1万円から可能な不動産投資のメリット

1万円からでも不動産投資が可能な少額不動産投資には、主に次のようなメリットがあります。

  • 運用期間が短い傾向にある
  • 運用をプロに任せられる
  • 投資の規模を調節しやすい

それぞれ詳しく見ていきましょう。

運用期間が短い傾向にある

一般的に不動産投資は、毎月、安定した家賃収入を得てコツコツと資産を形成する特徴や、流動性が低い(すぐに現金化しにくい)性質があるため、長期的視点での運用が向いています。

対して、少額で始められる不動産投資は、流動性が高く(すぐに現金化しやすい)、運用期間が短いものもあります。

例えば、不動産クラウドファンディングのうち、短期間の案件は運用期間を3カ月から1年としている事業者が多いです。運用期間が短ければ、経済状況などが大きく変化する可能性が低く、リスクを抑えられます。また、早めに出資金が手元に戻り、別の案件への出資がしやすくなります。

運用をプロに任せられる

不動産クラウドファンディングやREIT(不動産投資信託)は、不動産投資のプロが物件選定や運用を行います。したがって、不動産投資の経験や知識の浅い初心者でも、自分で運用することなく収益を得られるというメリットがあります。

不動産クラウドファンディングは、投資先の情報が明確で、株などに比べて価格変動も少なく、「優先劣後方式」などの投資家の損失リスクを抑える対策が行われているため、さらに投資で失敗をする可能性が低いです。

【優先劣後方式とは】

投資家と事業者の出資金を分けて取り扱い、不動産運用で損失が発生した場合には事業者の出資金から損失が補填されます。よって、優先劣後方式が取り入れられていれば、投資家が損失を被りにくくなるのです。ただし、事業者の出資金で補填しきれないほど損失額が大きくなれば、投資家にも損失が発生する点には注意が必要です。

投資の規模を調節しやすい

少額不動産投資は、投資規模を調整しやすいという特徴があります。

不動産投資に対する経験や知識が乏しい状態で大きな資金を投じるのは、不安を感じるものです。しかし、マンションや戸建てなどの不動産を直接購入し、投資を行う場合、どうしても1口あたりの投資額が大きくなってしまいます。

そこで、初心者のうちは、少額不動産投資をしながら関連知識を学び、不動産投資が軌道に乗り始めて手元資金が増えてから投資規模を増やしていくとよいでしょう。

1万円から可能な不動産投資のデメリット

1万円から可能な不動産投資のデメリット

1万円からでも不動産投資が可能な少額不動産投資には、どのようなデメリットがあるのでしょうか?

ここでは、次のような2つのデメリットについて解説します。

  • 高いリターンが期待できない
  • 投資先が限定される

高いリターンが期待できない

少額不動産投資は、現物不動産投資に比べて投資額が小さいため、高いリターンは期待できません。

一般的に、投資は投下する資金が大きく、投資期間が長く、利回りが高いほど、リターンが高くなります。したがって、投資する資金が少額で運用期間が短い少額不動産投資は、損失を被るリスクは小さいものの、リターンも少なくなります。

投資先が限定される

少額不動産投資は、投資先が限定される傾向にあります。

条件の良い高額不動産は少額不動産投資の対象から外れます。また、不動産クラウドファンディングやREIT(不動産投資信託)の場合、事業者が選定した物件に投資することになるため、物件を自由に選択することはできません。

さらに、不動産小口化商品は事業者が選定した不動産の中から投資先を選ぶことになりますが、全額自分で用意するよりも選択肢は狭まります。

1万円から可能な不動産投資がおすすめな人の特徴

1万円から可能な不動産投資がおすすめな人の特徴

1万円からでも不動産投資が可能な少額不動産投資が向いているのは、どのような人なのでしょうか?

次のような主な特徴について解説します。

  • 低リスクで運用したい人
  • まとまった資金を用意できない人
  • 不動産の管理や運用をプロに任せたい人

低リスクで運用したい人

少額不動産投資は、低リスクで資金を運用したい人に向いています。投資初心者で自分のリスク許容度が分からない人や、リスクをあまりとりたくない人にも適しているでしょう。なぜなら、投じる資金が少額で運用期間が短ければ、大きな価格変動が起こる可能性が低く、損失が発生する可能性を抑えられるからです。

また、投資の目的が資産形成の場合、投資のリスクを分散してリターンとリスクのバランスをとることが重要です。バランスの良いポートフォリオを形成する観点で、少額不動産投資をとりいれるのも方法の一つと言えます。

【関連記事】資産形成に最適なポートフォリオの組み方のポイントとは?

まとまった資金を用意できない人

少額不動産投資は、まとまった自己資金を用意できない人に向いています。

通常、現物投資(物件を実際に所有して投資する)では数千万円の資金が必要です。不動産投資を始めてみたいものの、資金を用意できない場合は、自己資金の範囲内で取り組める少額不動産投資であれば始められます。

なお、まとまった手持ち資金がない人でも、不動産投資ローンを利用して物件を購入・運用できるため、現物投資をしたい場合には、不動産投資会社など専門家へ相談してみるのがおすすめです。

不動産の管理や運用をプロに任せたい人

不動産クラウドファンディングやREIT(不動産投資信託)などの少額不動産投資では、不動産投資のプロが物件の選定や管理を行います。よって、不動産投資の経験や知識が浅かったり、運用に手間をかけたくなかったりする人に向いています。

また、不動産投資では、物件の修繕やその計画、入居者のトラブル対応など、初心者には対応が難しい賃貸業務がある点が特徴です。そのため、不動産投資の初心者や、本業があって賃貸運営に時間を割けない人には、少額不動産投資が適しているでしょう。

月1万円から可能な不動産投資は初心者におすすめ

月1万円から可能な不動産投資は初心者におすすめ

不動産投資には少額の1万円から投資できる少額不動産投資があり、代表的なものには不動産クラウドファンディングやREIT(不動産投資信託)、不動産小口化商品、区分マンション投資があります。まとまった資金がなくとも少額から始められ、種類によっては不動産投資のプロに運用を任せることが可能です。

これから不動産投資を始めるなら、マンションなどの不動産投資の実績が豊富なメイクスにぜひご相談ください。専門知識を持ったコンサルタントが最適な資産運用をサポートいたします。

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メイクス100年不動産ナビ編集部

メイクス100年不動産ナビ編集部は、不動産投資をはじめ、資産形成についてワクワクしてもらえるようなの情報の提供を目指しています。初心者向けの情報から既にオーナーの方、知見のある方に向けた、不動産投資や資産形成についての疑問を客観的な視点から発信しています。

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