ふるさと納税何が変わる?2023年10月からの変更点を解説!

最終更新日:2023.10.12 (公開:2023.08.25)

2023年10月からふるさと納税が改正されることが総務省より発表されました。

・ふるさと納税とは?そもそもの仕組み
・ふるさと納税がもたらす問題点
・2023年のルール変更箇所

上記3点について解説していきます。
いつも年末に駆け込みで納税していませんか? ルールが変更になる9月末までにふるさと納税をしてお得に納税しましょう!

そもそもふるさと納税とはどんな制度なのか

はじめに、ふるさと納税の仕組みについて見ていきましょう。

ふるさと納税とは?

ふるさと納税とは、生まれた故郷や自分の意思で応援したいと思う自治体を選び、寄付することができる制度です。地方の活性化や地域振興を図る目的のために導入されました。

納税後に確定申告や申請をすると、その寄附金額の一部が所得税及び住民税から控除されます。寄付をすると各地の自慢の返礼品がもらえます。寄付金の用途を選ぶことができることから、近年では専用サイトなどもできブームとなっている制度です。


ふるさと納税の仕組み

例えば…
5万円の寄付を行った場合、2,000円は自己負担となりますので4万8,000円が寄付金控除の対象となります。

ワンストップ特例を利用した場合、所得税の控除は発生しないため4万8,000円全額が翌年の住民税から控除されます。次年度に引かれる住民税を前払いで納税するイメージです。
※確定申告で申請の場合は計算方法が異なりますのでご注意ください

納税額が2,000円以上であれば返礼品の分だけお得になるので、所得が大きい方ほどお得です。

不動産を所有している方で自分の納税金額を計算したいという方はこちらの記事をチェックしてみてください。
■関連記事不動産投資家必見!投資物件を持っている場合のふるさと納税上限額を計算する方法

ふるさと納税の問題点

お得なふるさと納税ですが、自治体によっては問題を感じている点もあります。詳しく見ていきましょう。

魅力的な返礼品がある自治体に寄付が集中

返礼品の競争が過熱し、「ふるさとを応援する」というそもそもの趣旨から逸脱してきています。
より多くの寄附金を集めるために返礼品競争が続き、返礼品が人気の自治体には寄付が集中してしまいます。

令和4年にふるさと納税の受入額日本一位の宮崎県都城市では総額195億9261万円の税収を得ており、数年右肩あがりとなっています。

■参考都城市公式ホームページ

それに比べ東京都世田谷区では令和4年に約87億円を超える住民税がふるさと納税によって失われています。公共サービスの財源となる貴重な住民税が、他自治体へ贈られてしまい、公共サービスの持続に支障をきたす懸念があると主張しています。

■参考世田谷区ふるさと納税特集号

また、「ワンストップ特例」を利用し申請をした場合は、国税である所得税の減収となるべき額が、すべて住民税の減収となってしまいます。そのため、所得税(国税)から控除されるはずの金額が住民税(地方税)から控除されることになり、より一層減収額が増加しているのです。

そのため税収が減っている自治体の多くが国に対し制度の是正を求めています。

2023年10月からのルール変更点を解説

10月から具体的に何が変わるのか詳しくみていきましょう。


返礼品の地場産品基準が改正

自治体が用意する返礼品の地場産品について、熟成肉や精米を返礼品とする場合、肉や米の産地を同一の都道府県内に限定されます。

現在、他の都道府県や海外から原材料を購入して、加工のみを地元で行った商品も返礼品としている自治体がありますが、そのような返礼品が10月移行は扱えなくなります。
そのため、熟成肉や精米の返礼品が減ってしまうかもしれません​。


「5割ルール」の適用厳格化

総務省は返礼品の調達にかかる費用の割合を寄付金額の3割以下、送料や事務費用なども含めた経費の総額を5割以下にするというルールを定めています。

ですが、ポータルサイトの利用手数料や書類の発送費用などを含めると、総務省が把握していない費用が膨らみ5割を超えることが明らかになっています。

今後は隠れた経費の報告も義務づけられることから欲しい返礼品の寄付額が上がる可能性があります。

おすすめの返礼品ランキング

株式会社メイクスのコンサルティングセールス本部(営業)社員を対象におすすめの返礼品とその理由についてアンケートを取りました。ランキング形式でご紹介いたします。

3位 日用品

3位にランクインしたのは「日用品」でした。

おすすめ理由は…
・腐ることがなく、必ず使用する!
・自宅に常にストックがある状態が便利!

などが挙げられました。
日用品は一度にたくさんの量が送られてくることがあるため、保管場所の確保が難しい方は定期便を選択できるものがおすすめです。

2位 米

2位にランクインしたのは「米」でした。

おすすめ理由は…
・高品質なお米を選択できるのでコスパがいいように感じる!
・定期便にすると適切なタイミングでお家に届くので買い物が楽になった!

などが挙げられました。
お米も日用品同様に一度にたくさん送られてくることがあるため、保管場所の確保が難しい方は定期便を選択できるものがおすすめです。

1位 肉

第1位に輝いたのは「肉」でした。

おすすめ理由は…
・一度にたくさんの肉が届くので、人を呼んでパーティーができる!
・ハンバーグ などの冷凍ものは日持ちし、電子レンジ調理ができるので便利!

などが挙げられました。
また、加工品の熟成肉などは今回のルール改定に影響がある返礼品です。9月末までに申請を終わらせることがおすすめです。

2023年は早めに寄付するのがおすすめ

例年、年末に駆け込みで寄付される方が少なくないのではないでしょうか。今年はルールが変更される9月末までに行うのがおすすめです。

ですが、ふるさと納税は上限額を超えると自己負担となってしまうため、事前に行う際は注意が必要です。令和5年の最終的な所得を考慮し寄付しましょう。

※本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。㈱メイクスにおいては、何ら責任を負うものではありません

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メイクス100年不動産ナビ編集部

メイクス100年不動産ナビ編集部は、不動産投資をはじめ、資産形成についてワクワクしてもらえるようなの情報の提供を目指しています。初心者向けの情報から既にオーナーの方、知見のある方に向けた、不動産投資や資産形成についての疑問を客観的な視点から発信しています。

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