不動産投資「やめとけ」と言われる理由とは?向いている人・向いていない人の特徴も紹介

最終更新日:2023.05.16 (公開:2023.04.06)

インターネットで不動産投資について調べていると不動産投資はリスクがあるので、やめとけ」といった声があり、不安を抱く方もいらっしゃるではないでしょうか?

一方で「不動産投資はリスクが低く失敗しにくい」という意見も見られるだけに、「結局どっちなの?」と疑問に感じる方もいるでしょう。

そこで今回は、「不動産投資はやめとけ」と言われる理由について詳しく解説していきます。不動産投資に向いている人と向いていない人の特徴についても触れますので、不動産投資について不安がある方はぜひ参考にしてください。

不動産投資に対して「やめとけ」と言われる5つの理由

はじめに、不動産投資に対する意見として、インターネット上で「やめとけ」と言われる理由について見ていきましょう。

結論から言えば、不動産投資を行う上で知っておきたい主に5つのリスクから、「やめとけ」と指摘されることが多いようです。いずれも、すでに不動産投資を行っている方にとっては当たり前の注意点かもしれませんが、それぞれ詳しく見ていきましょう。

空室や家賃滞納のリスクがあるから

不動産投資は「入居者からの家賃収入で安定した不労所得が得られる」という投資手法。そのため、投資物件を購入したものの家賃収入が入ってこなければ、利益が生まれず、当然、投資の意味がなくなります空室や家賃滞納リスクを考えた場合、「やめとけ」という意見が出てくるのも分かるでしょう

★ポイント★
空室対策:客付けをするための営業、広告活動
家賃滞納:滞納分の取り立て、保証会社を利用
など対策を取ることが重要です。

経年劣化や定期メンテナンスがあるから

不動産投資を行う場合には、建物の経年劣化や定期メンテナンスの必要性について考慮する必要があります。

当たり前のことですが、建物は長く所有していると経年劣化が生じ、設備を維持するためのメンテナンスが必要となります。特に中古物件は、購入後に予想していなかったメンテナンスが発生するケースがあり、経年劣化をデメリットと感じる人もいるでしょう。

★ポイント★
新築物件への不動産投資であれば、購入時には建物も設備も新しい状態なので、中古物件に比べると、経年劣化を心配する必要性は少ないです。また、マンションであれば通常は修繕費をマンション全体で積み立てておき、定期的なメンテナンス・修繕が計画的に行われる場合が多いでしょう!

投資用物件のローン返済があるから

余程のお金持ちでない限り、自己資金だけで投資をスタートするケースはほとんどありません。不動産投資は多くの場合、金融機関などから不動産投資ローンの融資を受けて物件を購入します。

自己資金以上の資金をローンで借りられる点は不動産投資における大きなメリットですが、それをデメリットやリスクと感じる方もいます。例えば、購入した物件を賃貸に出しても空室状態になれば家賃収入が生まれず、返済費用としてあてにしていた場合、月々のローン返済が滞ってしまうかもしれません

ローンの利子率が上昇してしまう可能性

不動産投資ローンには

・固定金利型
・変動金利型
・ミックス型(固定・変動)

があります。変動金利型のみの金融機関もあれば、どの種類も選べる金融機関もあり、どの種類が選べるかは金融機関によって異なります。

固定金利型に比べて変動金利型は金利が低いことが多く、変動金利型を選ぶ人は少なくありません。
変動金利型の中にも

・短期プライムレート
・長期プライムレート

2種類があります。融資期間が1年未満と短い短期プライムレートは金利があまり変動せず、融資期間が1年以上の長期プライムレートは金利が変動しやすいのが特徴です。

変動金利型は設定金利が低い分、上昇するリスクは避けられません。設定金利が低いからといって何のシミュレーションもせず変動金利型にしてしまうと、金利が上昇した場合に対応できなくなってしまいます。変動金利型を選択する場合は、どこまでの上昇なら許容できるかシミュレーションしておくと安心です。

不動産投資に限らずどのような投資方法でも資金を失うリスクはありますが、投資用物件のローン返済をリスクと考えると、「やめとけ」と言われる理由の一つになるでしょう。

自然災害のリスクがあるから

自然災害が多い日本においては、購入した物件が災害の被害に見舞われるリスクがあります。仮に、自分の物件には被害がない場合でも、周辺エリアで災害の影響が出れば賃貸ニーズが落ち込むことも考えられます。

★ポイント★
投資物件を購入する際には、ハザードマップなどを確認し、水害や土砂災害などが起こりにくいエリアの物件を選ぶことも大切です。また、購入時には火災保険に加入しますが、保険内容でカバーできる災害について事前に確認しておきましょう。

関連記事:不動産投資の物件探しで見るべき11のポイント!避けたい物件の特徴も紹介

悪徳な不動産投資会社と契約してしまうリスクがあるから

不動産は購入金額が高額になるため、不動産投資会社選びを慎重に行いたいところです。良い会社と契約できれば問題ありませんが、「悪徳会社にだまされるのではないか…」「ひどい物件をつかまされるのではないか…」といった不安の声が、インターネット上で不動産投資を「やめとけ」と言われる理由の一つにもなっています。

世の中には多くの不動産投資会社がありますが、中には残念ながニュースになるような悪徳会社も存在するでしょう。しかし、顧客目線で優良物件を手がける会社も多くあるため、その会社の実績や評判などを見極めて信頼できる会社選びしましょう

不動産投資が向いている人の特徴

資産運用のセオリーは、金融商品など他の投資手法も含めて分散投資をしてリスクヘッジを行い、最適なポートフォリオを組むことです。

これまで見てきたように、不動産投資には「やめとけ」と言われる理由に挙げられるようなリスクもありますが、不動産投資のメリットを活かした適切な資産運用を目指すことができれば、資産形成にとても有意義な投資となることでしょう。

ここからは、不動産投資が向いている人の特徴について見ていきます。

長期的な視点で物事を考えられる

不動産投資は、短期的にもうけを出す投資ではありません。ある程度、長期的な視点で安定的に利益を出し、得られた利益で規模を拡大しながら収益を増やしていく投資です。

成功している不動産投資家の存在を見ると、自分もすぐに稼げると勘違いする方もいますが、そもそも短期的に収益化を目指すものではありません。よって、長期的な視点で物事を考えられる性格の方は、不動産投資に向いている可能性が高いです。

★ポイント★
不動産投資は、同じ結果でも「成功と捉えるか、失敗と捉えるか」の判断が分かれる投資です。短期目線の方の場合は投資の中でも高利率を求める傾向があるでしょうから、不動産投資にはメリットを感じにくいかもしれません。

安定した収入を得られる職業に就いている

融資を受けられるかどうかは、不動産投資において重要なポイントです。

安定した収入を得られる職業に就いている方は、金融機関などからの融資を受けやすい傾向にあり、特に会社員のような安定した給与基盤がある方は、不動産投資に向いていると言えるでしょう。

★ポイント★
ローンの審査に通らなければ不動産投資をスタートさせることもできません。会社員という属性の良さを存分に活かすことができれば、自己資金が潤沢にない場合でも効率的に資産運用することができます。

行動力と決断力がある

不動産投資は、賃貸物件を商品とした賃貸事業であり、投資家は経営者と言えます。その意味では、自分の責任で行動し決断できる方は、不動産投資に向いているでしょう。
不動産投資は決断と行動の連続です。

・購入する物件の検討
・運用計画の吟味と実行
・客付けに向けた営業活動の判断
・出口戦略(物件の売却)

信頼できる不動産投資会社にある程度お任せすることも重要ですが、最終的に行動・決断するのは投資家の判断となり、成功のための大きなポイントです。

複数の専門家とうまくやっていくことができる

不動産投資は、融資を受けたり賃貸管理を委託したりなど、他人の協力なしではなかなか成功するのは難しいとされています。初心者は、多くの専門家の助けが必要になります。

専門家とは、税務の専門である税理士、法律の専門である弁護士など士業と言われる方々です。そのほか、不動産投資について多くのことをサポートしてくれる不動産会社も不動産投資の専門家と言えるでしょう

お金を払っている側だからといって、専門家の方々と対等な関係性が築けていないと不動産投資での成功は難しくなります。では、どのようにして不動産会社との関係性を築いていけば良いのでしょうか。以下のポイントを意識すると良いでしょう。

・自分が望む物件の詳細をきちんと伝える
・担当者との関係性を上手に築く
・どんな物件でも紹介してもらった丁寧に対応する

不動産会社と関係性が良くなると、例えば好条件の物件を優先的に紹介してくれることもあるでしょう。お互いに気持ちよく仕事をするためにも、どのような専門家の方々とも上手に付き合っていくことは重要です。

不動産投資が向いていない人の特徴

続いて、不動産投資が向いていない人の特徴についてご紹介します。不動産投資の特性には合っていない可能性があるため、自分にあてはまる特徴があった場合には、対策を練るなど注意しましょう

相場感と比べて自己資金が少ない

金融機関などからの融資を活用すれば少額の自己資金でも始められる不動産投資ですが、一般的な相場感からあまりにも外れている場合には不動産投資は向いていません。仮に、不動産投資を始めても、不測の事態が起きた場合にその時点で資金ショートしてしまい、生活を圧迫する恐れもあります。

先述したように不動産投資は、長期的に無理のない範囲で、堅実な運用を目指す投資手法です。準備できる資金に無理がある状態でスタートするのは、リスクが高く、賢明とは言えません

★ポイント★
自己資金に不安がある場合は、購入にいくらかかるのか、また購入後に余剰資金はどの程度残るかを計算した上で投資を検討しましょう。

リスクを一切負いたくない

投資である以上、不動産投資にもリスクは必ず存在します。そのため、リスクを一切負いたくないという方は、そもそも投資には向いていません。仮に投資をスタートしても、リスクが気になり過ぎて後悔してしまうかもしれません。

ただ、リスクを負いたくないと考えるのは、特に悪いことではありません。投資商品の中には、国債のようなリスクを限りなく低く抑えたものもあるので、不動産投資以外の投資にも目を向けて自分に合った投資手法を選ぶようにしましょう。

決断を先延ばしにする

先述したように不動産投資には、決断力が必要です。「不動産は高額なのでリスクが怖くて決断に時間がかかってしまう…」という方は、良い物件があっても購入の決断ができずに、チャンスを逃してしまうかもしれません。

普段から、決断を先延ばしにして、なるべく決断をしないようにしている、という性格の方は不動産投資には向いていないと言えるでしょう

不動産は、良い物件になるほど流動的な傾向です。投資家の中には、常にアンテナを張り巡らせて購入物件を探している人がたくさんいるので、それなりに早い決断力が必要です。もちろん、検討もしないでやみくもに決めてしまうのはNGですが、あらかじめ決めておいた基準に沿って、自分が「これだ」と感じた物件であれば即決する勇気も時には必要になります。

不動産投資を始める際のポイント

最後に、不動産投資を始める際のポイントについてご紹介します。

ローンの金利を確認する

不動産投資をスタートする際には、ローンの金利を確認することも大切です。不動産投資は金融機関などからの融資がポイントになり、ローンの金利は不動産投資の運用収益を考える上で欠かせません

投資をスタートする時点での標準的な金利と合わせて、自分の属性であればどれくらいの金利になるのかまで確認できるといいでしょう。金利について「よく分からない」という場合には、ローンを上手に活用して効率よく運用するためにも、不動産投資会社など専門家に相談するのがおすすめです。

不動産投資が得意な会社を選ぶ

物件購入について相談する際は、必ず不動産投資が得意な会社を選びましょう
例えば、不動産会社は…

・居住用
・事業用
・不動産売買
・賃貸物件

どれをメインで取り扱っているかなどによって不動産会社の得意、不得意があります。
投資用の不動産は、投資に有利な物件選定から運用の仕方に至るまで、実需不動産とは異なる専門知識が必要です。

「不動産投資会社」と呼ばれる会社であれば、投資物件の売買から管理・運用に至るまでワンストップで対応できる可能性が高く、相談することをおすすめします。

不動産投資で最適なポートフォリオを組むには経験豊富な会社へ相談を!

今回は、不動産投資が「やめとけ」と言われる理由や、不動産投資に向いている人・向いていない人について解説しました。

不動産投資は、その投資リスクから否定的な意見があり、考え方によって成功・失敗の判断が分かれるため、人によって向き・不向きがあるでしょう。しかし、短期的な観点ではなく、長期的な資産運用という観点では、堅実な資産形成が可能な投資手法です。

最適な資産運用のポートフォリオを検討中の方は、不動産投資で実績豊富なメイクスまでお気軽にご相談ください。専門知識を持ったコンサルタントが最適な資産運用をサポートします。

※本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。㈱メイクス・㈱メイクスプラスにおいては、何ら責任を負うものではありません。

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メイクス100年不動産ナビ編集部

メイクス100年不動産ナビ編集部は、不動産投資をはじめ、資産形成についてワクワクしてもらえるようなの情報の提供を目指しています。初心者向けの情報から既にオーナーの方、知見のある方に向けた、不動産投資や資産形成についての疑問を客観的な視点から発信しています。

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